行動分析(ABC分析)で好循環を生み出そう

ABC分析 生活と子育てに役立つ心理学

早起きしたいのにできない……。資格試験のために勉強したいのに、ダラダラとYoutubeを見てしまう……。子どもに怒りたくないのに怒ってしまう……。

できないことを自分の意志や能力のせいと捉えるのではなく、外部環境を変えていくのが行動分析学です。

今日はその方法を紹介しようと思うので、是非お手元のメモでABCのフレームワークを書きながら読んでください!

事実を分析するABC分析

行動分析では、ABCというフレームワークを使って行動を分析し、行動を変化させる介入を試みます

A: Antecedent stimulus 先行刺激(つまり行動をもたらす刺激)

B: Behaviour 行動

C: Consequent stimulus 後続刺激(つまり行動の結果生じる刺激)

ざっくりいうと事実を A(きっかけ)B(行動)C(どうなった) という3つに分けて分析します。例えば、

A: 勉強しようと思ったが(きっかけ)→B Youtubeをダラダラ見て全く勉強しなかった(行動)C 資格試験に落ちた(どうなった)

これを

A: 勉強しようと思い(きっかけ)B 勉強をした(行動)C 資格試験に受かった(どうなった)

などに変えていこうというものです。悪循環を好循環にするイメージ。

こういう状況のとき、単に「とにかく勉強しなきゃ」とBばかりに着目し、できなくて自分を責めてしまうということはありませんか?

ABC分析では、A,B,Cそれぞれに介入を試みます

「勉強する」行動を増やし、「Youtubeを見る」行動を減らしたいとします。

A(きっかけ)への介入:環境に変化を加える

勉強しやすい環境を作る、勉強する内容を決めておきテキストを開いておく

Youtubeのアプリを消す、携帯の画面を白黒設定にして面白さを減らす

などなど。

B(行動)への介入:同じ機能の別の行動に変える

Youtubeを見るとストレス解消になる、というのであれば、1曲歌ってから勉強する、宅トレで身体を動かしてから勉強するなど、他でストレスを解消できそうな行動を探してみます。

NLPの肯定的意図にも似ているな~~と思いました。
NLPに関する記事はこちらから↓

C(どうなった)の介入:行動のあとで生じる結果に手を加える

人はメリットが大きいとその行動が増え、デメリットが大きいとその行動が減ります。いいことがあると自然とその行動をとるようになり、逆に嫌なことに繋がるともうやりたくないとなる。学習していくわけです。

その習性を利用して、「いいことがあった!」と思えるような結果を作り出します。

例えば資格試験は落ちたけれど、「勉強して得た知識で仕事が早く終わるようになった」という結果が生じると、勉強したことが役に立つ実感が湧き、その後の勉強のモチベーションアップになるでしょう。

資格試験に落ちたと思うと、そればかりが頭を占めてしまうかもしれませんが、何か良かった面に目を向けて「いいことがあった!」と思うようにしたり、勉強して得た知識を使って「いいことがあった!」という体験を作り出すことも大事です。

メリットを感じられるような「結果」が得られると、自然と行動も変わってくるでしょう。

まとめ:行動をABCで分析し、それぞれを変えてみよう!

今日は、行動分析学の考え方を用いて、変えたいと思っている行動を変えるヒントをお伝えしました。

B(行動)ができないことを嘆くのではなく、よいA(きっかけ)を作りだし、よいC(どうなった)が得られるように外堀を埋めていきましょう。

本を読んでみるのもオススメです!

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