子育てに心理学を活かす具体的なアイデア集

子育てに心理学を活かす 生活と子育てに役立つ心理学

本屋でウロウロと、心理学関係の本を眺めていたら、「輝くママの習慣」という本が目に入ってきました。よく見るとタイトル全体は「子育て心理学のプロが教える 輝くママの習慣」。

心理学がベースになっているなら気になる!と思い手に取ってみました。

心理学を活かすというのは、長年研究者たちが実験をして確かめてきた英知を活かすことになります。SNSで誰かが適当に言ったことを信じるよりも、健全ですよね。せっかくなら質の良い情報をインプットして、健全に不安を減らして生きましょう。

子育てに心理学を活かす

考えが行動を変える心のABCモデル

ABCとは、Activating eventBeliefConsequenceの頭文字で、

A(Activating event): 何かが起こったとき

B(Belief): 心でどう捉えるかによって

C(Consequence): その後の感情や行動が変わる

ということです。

有名な例として、半分の水が入ったコップを見て、「もう半分しかない」と言う人と「まだ半分もある!」と言う人がいるというのがありますね。

子どもがグズったときに、「子どもは泣くものだ、反抗するものだ」と捉えてそれ以外のときの子どもの笑顔に目を向けられるか、あるいは「わがままな子で本当に嫌になる」と捉えるかで、育児の楽しさはものすごく変わってきますよね。

BのBeliefは、自分の心のフィルターのようなもの。自分がどんなフィルターで物事を捉えているかに目を向けてみて、意識的に明るいフィルターにしていきましょう!

ズームイン効果、ズームアウト効果

何かイヤなことがおきたとき、そのことしか考えられなくなることってありますよね。そんなときはズームアウトをイメージして、イヤなことが小さくみえるくらいズームアウトして全体を見渡してみましょう。

逆にズームイン効果を利用して、いいことを大きく捉えることも有効です。思いっきり楽しい気分に浸りましょう!

ピグマリオン効果

信じればそう見えてくる、というもの。

うちの子賢い!と思い実際にそう言って育てていたら賢くなり、「パパは育児に積極的で頼りになる」と思い実際にそう伝えていたらイクメンになっていく!

怒るときは具体的にその瞬間のことだけを、褒めるときは話を拡げる

逆に怒るときは具体的に

子どもは抽象的なことを理解するのは苦手で、具体的なことは理解しやすいそう。

なので怒るときに話を広げても理解できないことが多く、例えば「何をやってもダメなんだから」など話を広げて抽象的に言うなんてもってのほか。「お絵描きは紙にだけするのよ」と具体的にその瞬間のことだけを叱るのがいいそうです。

ポジティブ心理学にのっとった褒め方

①長い目線で褒める

叱る時は「今だけに集中して短く」がコツだけれど、褒めるときは長期的な目線で褒めることが大切だそうです。いつも偉いね、これからもきっと上手く行くね等、過去も未来も褒めていこう!

②話を広げる

叱る時は広げないのがコツだけれど、褒めるときはどんどん広げてOKだそうです。

「いつもいつも」「あれもこれも」と褒め続けることで、子どもはいいことが起き続けているように感じ、ポジティブ発想を吸収していくそう。いいことはずっと続くと思えたら、世の中はいいところと明るい視野を持つようになる。 そして、子どもを褒めることができた自分のこともセットで褒めよう!

子どもが反抗的な態度を取るにはそれなりの目的がある

子育て心理学で有名な言葉に「子どもが反抗的な態度を取るのには、それなりの目的がある」というものがあるそうです。

つまり子どもが反抗的な態度に出るのは、自分の欲求を相手に飲み込ませたいという目的があるからなのです。そのときに欲求を飲み込んでしまうと、

反抗することで相手の行動を変えることができた! 自分のやりたいことを押し通せた!

という成功体験ができて、反抗的な態度は有効だと判断してしまう。行動心理学では負の強化と呼ばれているものです。

なので、反抗してもママは乗ってきてくれない、と子どもに分からせるのがカギだそうです。

行動心理学については別の記事にもまとめているので、よければご覧ください!

子どもにとってのアタッチメントを増やそう

発達心理学で子どもの発達を学んでいると、「アタッチメント」という言葉が出てきます。子どもがある特定の人にだけ示す「愛着感情」のことです。

アタッチメントは濃密な時間を過ごしていると形成されていくので、ママやパパがメインだとは思いますが、おじいちゃん、おばあちゃんなど、アタッチメントの数を増やすことはとてもいいそうです。

多くの人から深い愛情をもらうことで、世界は自分を受け入れてくれるという安心感が育まれるのだと思います。

アタッチメントの数を増やすことはママの精神的な負担減にもつながるので、自分のためにも子どものためにも、味方を多くしていきましょう!

まとめ:心理学という英知を活かして、子育てを楽しもう

心理学を全て学ぼうとするのは大変ですが、この本は子育てという観点で心理学を活かせるポイントをまとめてくれているのでとても実用的で、今日から意識を変えるだけで使える内容ばかりです。

子育てはSNSから入ってくる情報も多く、誰かが言っていたことに惑わされることも少なくないのではないかと思います。SNSは最新の情報を手に入れられるメリットもあるので、上手く付き合う分には良いですが、エビデンスの弱い情報に惑わされて不安になるのはもったいないです。

一方で、心理学は研究者が実験をして確かめたことの集まりなので、信憑性があります。そういった質の高い情報を元に子育てをしていくことは、自分のためにも子どものためにも良いことづくめだと思います。

Kindle Unlimitedでも読めるので、気になる方は是非読んでみてください!

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