今回の記事の参考図書は『ポジティブ心理学が1冊でわかる本』です。
ウェルビーイングとは?
肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態をいいます。
身体が健康、心も健康、社会的な繋がりもある、という感じですね。
では満たされる、というのはどんな状態でしょうか?
それは人によっても違うし、慣れると物足りなくなる等、そのときによっても違います。
主観的ウェルビーイング
そこで、ポジティブ心理学の研究では「主観的ウェルビーイング」の概念が用いられます。
主観的ウェルビーイングは「人生の満足度」で表されます。
研究結果によると、ポジティブ感情を頻繁に経験することは大事ですが、強烈なポジティブ感情自体はウェルビーイングに必ずしも必要ではないそうです。
強烈なポジティブ感情を経験すると、たいていその後に気分の落ち込みを経験するからだそう。
ゼロサム理論によると、幸福とは循環的なもので、幸福な時期と不幸な時期が交代でやってくるとのこと。
どうせどちらもやってくるのなら波が少ない人生がいいか、ポジティブ面にもネガティブ面にも波がある人生がいいか。人それぞれだとは思いますが、ウェルビーイングさを頻繁に感じる人生を目指すならば、前者の方がいいかもしれません。
ウェルビーイングに生きるコツは?
そこで、本記事では派手な成功ではなく、日常のささやかなことに満足していくことを提案したいと思います。
それを肉体的、精神的、社会的のそれぞれで実現していくのです。
【肉体的】健康的な生活習慣
様々なところで言われていることですが、やはり健康的な食事、適度な運動、十分な睡眠を確保することは、心身の健康を保つために重要です。
身体の不調はメンタル不調にも繋がるので、色々考えこみすぎずにまずは身体を整えることが大事です。
私もなにもしたくないときこそ、だるいと思いながらも太陽光を浴びる、散歩をすることを心掛けています。
【精神的】ポジティブなマインドセット
自分の考え方や態度が、日常の感情や行動に影響を与えます。何か起こったときに、反射的に嬉しくなったりイラッとしたりすることは多いと思いますが、そのように自分の捉え方が感情を左右します。
ポジティブな視点を持ち、感謝の気持ちを育むことで、幸福を感じやすい体質になっていくでしょう。
幸せな人と一緒に過ごすと、自分の幸福レベルも上昇するそうです。感情が伝播するのもあるでしょうし、物事の捉え方が似てくるのもあると思います。
【社会的】人間関係の重視
友人や家族とのつながりは、幸福感や満足度に大きな影響を与えます。
実際、私たちは幸せになりたければ1日に6~7時間を人との交流に費やす必要があるそうです。
会社に出社している人や接客業をしている人なら可能ですが、そうでなければ意識しないと6~7時間まではいきませんね。
一人だと辛い状況から抜け出せないけれど、人と接するうちに薄まっていくことがあるので、なんとなく納得感があります。
ポジティブ感情とネガティブ感情
主観的ウェルビーイングを高めるにあたり大切な習慣として、自分の感情に目を向けてみましょう。
ウェルビーイングや幸せと聞くと、ずっとポジティブな感情でいなくてはいけないイメージが浮かぶかもしれませんが、ゼロサム理論にもあるようにそれは現実的に難しいです。
実際、ネガティブ感情は悪いものではありません。
ネガティブ感情の大切さ
ネガティブ感情は、危険を回避するためにあるので、自分自身が何に不快に思うのか気づかせてくれ、自分の状況や世界をよりよくしていくのに役立ちます。
性格を変えるきっかけになるなど、変化をもたらすものとしても役立ちます。
ポジティブ感情とネガティブ感情の割合
ポジティビティーとネガティビティーの割合が3:1か、ポジティビティーの割合がそれより多くなった場合に、人は活気づくそうです。
なので、ネガティブ感情を1つ経験したら、ポジティブ感情を3つ持つように心がけてみましょう。
ポジティブ感情とネガティブ感情を同時に持つことはできないため、ネガティブ感情が支配的になったときに、それよりも小さいポジティブ感情でもいいので、意識的に切り替えてみましょう。
そこから、ネガ1:ポジ3になるまでポジティブ感情を積み重ねてみたら、気づいたら満たされているのではないでしょうか。
おわりに
いかがでしたでしょうか。ウェルビーイングに生きるコツとして、
肉体的、精神的、社会的な満足度をバランスよく上げること
派手な成功ではなく、日常のささやかなことに満足していくこと
を意識してみてください!