天才のコミュニケーションから学ぼう! 子育てに活きるNLP

子育てに活きるNLP 生活と子育てに役立つ心理学

子育てに活かす心理学シリーズ!

今日はNLP(Neuro Linguistic Programming、神経言語プログラミング)を紹介します。
NLPをざっくり言うと、「上手くいっている人って、頭の中でどんな思考回路しているの? どんな情報を得てどんな行動をしているの?」を研究してそこから学ぼう!というものです。

自分がコミュニケーションスキルを向上させたい!と思ったときは、コミュニケーションの天才の考え方や行動を探求することでそこに近づくことができます。「なりたい自分になる」心理学と言えます。

私が好きなコーチングの「ありのままの自分を認める」方針とはちょっと違うのが気にかかりますが、「ありのままの自分を認める」ことと「なりたい自分になる」努力をすることは、両方大切なことだとも思います。

この記事では、NLPの基本的な考え方と、それを子育てを中心とした日常生活に活かしていくアイデアを書いていきます。

NLPとは?

脳のプログラム

NLPとは、Neuro Linguistic Programmingの略で、神経言語プログラミングと訳されます。

N(Neuro、神経)五感で情報を得てL(Linguistic、言語)受け取った情報をことばで意味付けP(Programming)行動、感情、思考などを決定する脳のプログラムが作られます

プログラミングでは、inputした情報を処理しoutputしており、そのプログラム部分を書き換えると、どんな情報を受け取り(inputし)、どんな行動をとるのか(output)も変わってきますよね。

なりたい自分に近い存在の人のプログラムを探求し、自分のプログラムもそれに近づけていくことで、なりたい自分になる!というのがNLPです。

NLPの成り立ち

NLPは1970年代にアメリカで登場。心理学部の生徒であり数学者だったリチャード・バンドラーと言語学の助教授ジョン・グリンダーによって開発されました。

彼らは、心理療法の分野で高い成果を上げていた3人のセラピストに着目しました。
その3人はそれぞれ家族療法ゲシュタルト療法催眠療法のセラピストであり、アプローチは異なるのですが、患者との接し方やことば選びなどに多くの共通パターンが見出されました。

誰もがその3人の天才と同じような成果に近づけるように体系化されたのが、NLPなのです。

なので元々心理療法に活用されており、短期間でトラウマを克服するために用いられてきました。

しかし今は、コミュニケーションスキルや営業能力の高い人など、パフォーマンスの高い人の考え方や行動を研究し、同じような成果を出せるようにする、という目的でも用いられるようになってきています。 要は、天才たちの情報インプット、脳のプログラミングや言語・非言語でのコミュニケーションがどうなっているかを探求し、メソッド化している感じですね。

日常に活かそう!

相手の思考回路も尊重する

子育てでも仕事でも友人関係でも、「普通こう思うでしょ?なんでわからないの?」と思ってしまうようなこと、ありますよね。

けれども、ここまでのNLPの説明からも分かる通り、人によって何を五感で感じ取り、脳で処理し、行動するかは違います。一人一人違うフィルターを心に持っていて、物事をそのフィルターを通してみているのです。具体的には、価値観や信念などのフィルターを通してみており、そうして受け取ったことは現実そのものとは異なるのです。同じ現実を目の前にしているのに、人によって受け止め方が違うのは、そのためです。

そのようなときに受け止め方が違うからといって理解できないと壁を作ってしまっては、良好なコミュニケーションはできません。

相手のフィルターを想像することも大切だし、「なぜそう感じたのか」自分のフィルターを伝えることも大切です。お互いのフィルターの違いを知り、相手の受け止め方を尊重しましょう。 こんな受け止め方いいな!と思う人の考え方を観察したり聞いたりして、参考にしてみるのもオススメです。

肯定的意図を考える

NLPでは、望ましくない行動の奥にある、自分が望んでいる状態(=肯定的意図)を見つけて、その意図を満たす別の方法を考えます。

例えば、「早く寝たいのに、夜遅くまで起きてしまう。」という望ましくない行動があったとします。
こういう変えたいと思っているのになかなか変えられないことってありますよね~。

そんなときは、「その行動を取ると何が得られるのか?」をひたすら深ぼっていきましょう。

早く寝たいのに夜遅くまで起きてしまう
 ↓その行動を取ると何が得られるのか?
夜遅くまでYoutubeをダラダラ見れる
 ↓その行動を取ると何が得られるのか?
リフレッシュになる、嫌なことを忘れられる

肯定的意図を見つけたら、その直したい行動以外で、得たいことを得られるやり方を検討します。
例えばリフレッシュになる、嫌なことを忘れられるには、思いっきり運動する、嫌なことを紙に書いて吐き出すなどです。

人は、メリットがあるとそれを続けます。望ましくない行動は、やめようと意識してもなかなか変えられないのはそういうところから来ているのです。

肯定的意図の考え方は、子どもとのコミュニケーションでも活かすことができます。
たとえば、何度言っても子どもがいたずらをするとき、「この子はいたずらをすることで、何を得ようとしているのだろう?」と考えます。

いたずらをすることで、親の気を引きたいのかもしれない、親から注目と実際に手をかけてもらうことを得ようとしているのかもしれない、と仮説が立ったら、「違う方法で、この子が得たいものを得させるには?」という視点で行動してみます。

例えばこの場合、子どもがいたずらをしなくても、注目して手をかけてあげ、逆にいたずらをしたときは少し放っておくのもいいかもしれません。

まとめ

大前提として、考え方や行動は、自分に合ったものを採用するのが一番だと思います。

その前提があった上で、先人の知恵を活かして自分のフィルターを変えてみることは、人生が楽になったりもっと色々なことができるようになる可能性を広げてくれます。

是非気になったことがあれば活かしてみてくださいね!

NLPの本では、他にもたくさんの考え方やスキルが紹介されています。自分にあったやり方を取り入れてみるためにも、是非読んでみてください!

参考文献:今日から使えるNLP

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